『学校の怪談』が人気があるのは、日常生活のハレとケに関わるからではないかと以前書いたことがある。
『学校』が最も怖い時というのはどんな時か。
小学四年生の時に、友人4人で、’こっくりさん’をやったことがある。テーブルゲームである’こっくりさん’は西洋にも起源のようなものを持つ
『もののけ姫』でアシタカの吉凶を占うヒィ様が石を石に当てていたが、このambiguousな石と石の動き、に曖昧な動きは昔から占いにおいてその小さな差異が人の気になるものとなっていた。
西洋のテーブルの占いでは、一般的に誰かがテーブルを動かしている可能性が高いのだが、小さい頃はこっくりさんとかでも、自分で十円玉を動かしてそれがお狐さまの幽霊だとか騒いだりするものだろう。
お狐さまは、よく神社で見られる御狐様’お稲荷様’という神様だ。だから絶対に馬鹿にするものではないのだが、’どん兵衛’でも見られるように親しみやすい神様だ。
狐憑き(fox ghost)というものがよく聞かれるが、『地獄先生ぬ~べ~』で狐憑きになった郷子は夜な夜な油揚げを食べていた。
恐怖というものが、人間の感情にはあるが、その郷子の形相は所謂狐に憑かれたという事は表していたが、それを漫画で描くことに関して、お稲荷様に対する礼儀作法を欠いていた訳ではなかった。
感情は小まめに出した方がいい、という考え方があるが、今現在街中にスポーツクラブがあるし、パチンコ店もあるし、娯楽施設がある。
感情を小まめに出してストレスにしないようにするという事だろう。
一方、幼少期は誰でも感情を表に出す。喜怒哀楽が特に子供は出易い。
小学校の頃は高学年になると段々と周囲の学歴に対する両親の期待の重さ等が気になってくる。
そこで出てくるのが、好奇心と放課後の日の暮れかかった教室、学校なのではないか。