目を大きく見せたい…
化粧品でどうにかしていた私ですが、あまりどうにもならず、そういえば友達がカラコンをして、変わっていたなと思い出し、とりあえずアイシティさんへ。
「カラコンですか。まず眼科さん紹介しますね」
そうか…、いきなりコンタクトって買えないのね。
そして眼科へ行きました。
機械に顎を乗せ覗くと、気球の絵が見せられた。
ピントが合ったりズレたり、操作され、そして乱視と言われた。
「次は目の視力検査しますね〜」
どうやら学生時代にやったC型の、どっちが空いているか検査するらしい。
右目から始めた。
「上!」
「合ってまーす」
「右!」
「合ってまーす」
どうやらここの先生は合っていると “合ってます” と言ってくれるらしい。
「下」
「合ってまーす」
次、左目の検査
「右!」
「合ってまーす」
しかし、予想より早くよく見えなくなってきた。
「う…上?」 「……」 (う~ん…わからないな…)
「左??」 「……」
合ってないとなにも言わないらしい。
もう完全に見えなくなった。
適当に言ってみよう。
「ひ…左??」
「合ってまーす」
「う…下??」
「合ってまーす」
おぉ、私の4分の1の確率凄い。
視力は、左目のほうが悪かったが、度の入ってないカラコンで大丈夫と言われた。
最後にコンタクトの入れ方、外し方を教えてもらった。
とても難しかった…。
半月経った今では秒で入れられるようになったが、コンタクトを目に入れて、“なじませる” そして、手を離す、ということを体得するまでが、至難の技だった。
目の検査の日、帰宅してから父に
「私両目乱視だったよー」と伝えると
「そうか。イケメンが10人見えて良かったね」
「……」
うん。
明るい父で良かった。
今では、カラコンをするという新しい世界を開いて、時々付けて楽しんでいる。
カラコンをしていない私を知っている友達からは、
「あれ?肌変わった?前髪切った?」とか、目以外の要素が変わったと思うらしいが、その反応も面白い。
実は、カラコンをしたいと思ったことは過去に何回もあったが、実行に移したのはこれが初めて。
いつもなにか変わりたい、変えたいと思う時は、この間に “躊躇” という壁がある。
その壁の正体は漠然としていて、なんでこの壁があるのかあまりはっきりさせないでいる。
カラコン以外のことでも、この壁はいくつも存在している。
でもいつかこの壁をひとつずつ壊して、新しい自分に出会えたときには何が待っているんだろうと、ちょっと自分に期待して、そしてワクワクする自分がいます。