物心ついたときから自然と坂本龍一を聴くようになっていました。
「尊敬する人は誰?」と聞かれると、 「父とマザー・テレサと坂本龍一」と答えていました。
高校生の頃、「チョコちゃん、好きな芸能人誰?」と聞かれて、 「坂本龍一」と答えていて、 「え!?オヤジ好き!?」 と言われた記憶があります。
携帯のアドレスも坂本龍一さんの曲名を使ったりしていて、高校生の頃が1番教授の曲を聴いていたと思います。
アルバムもいくつか持っていて(当時CDプレイヤーだったので)よく聴いていました。
私は、残念ながら音楽のことが本当に全くわからず、ピアノを小さい頃習っていた時もあったのですが、楽譜が読めず、すぐ辞めてしまいました。
そんな、耳も・楽譜も・知識もない音楽のことが全くわからない私でも、教授の作る曲は好きでした。
特に辛いことがあった時、寄り添ってくれる曲が多く、なんでこんなに綺麗で美しく、切なくて、儚げで、繊細なメロディーをいくつも作ることができるんだろうと不思議に思い、感動していました。
特に、戦メリと中谷美紀さんが歌っているクロニック・ラヴという曲が本当に好きで(wonder trip lover、Ballet mecaniqueも好きですが、その中でもクロニック・ラヴが好きです)、その曲にいつも心奪われて、何度も聴いていました。
自分に音楽のことがわかり、教授の作る曲のことが分析できたらもっと深く知ることができるだろうになぁ…と、思っていましたが、それでも教授の曲の魅力が充分に伝わっています。
教授の本も何冊か買ったり、テレビ番組で私生活のことを話していて驚いたこともありました。
そんな坂本龍一さんが、昨年亡くなってしまいました。
亡くなってしまって、教授の新しい曲は聴けなくなりましたが、今まで作ってきた曲を今改めて聴いてみると、やっぱり、何年経っても色褪せず、美しく素敵で、才能があるとはこういう人のことを言うんだなと思いました。
私の青春と共に歩んできた坂本龍一さんの曲と、坂本龍一さんのご冥福をお祈り致します。