まめのきブログ

【ハンドメイド・デザイン・ライティング】 脳みそに汗をかきながら、日々新しい作品を制作中です。

『病気との向き合い方編』

 今回はパニック障害になった私が実際にどう病気と向き合い、立ち直っていったのかを綴ろうと思います。

 私は大学時代に病気を発症し、2年間の休学を経て現在大学四年生として学校に通っています。2年間の経験を全て綴るのは難しいため、2つの項目に分けてお伝えできればなと思います。

 

1つ目は、パニック障害になり何が辛くしんどかったのか。(自分自身、この病気になるまで、病名をなんとなく聞いたことがあるくらいでした。)

2つ目は、その状態を少しでも良くするためとった行動についてです。(具体的な内容をお伝えしたいので、つたなく少し文が長くなると思います。)

 

パニック障害になり何が辛くしんどかったのか

 私は元々緊張しやすいタイプの人間でした。何か学校での発表がある度にバックレて学校を休んじゃいたいくらいに人前に出る事を嫌っていました。どんなに逃げても避けられない発表の時などは、朝から何も喉にご飯が通らず緊張していたと思います。しかし、その発表が終わってしまえば、パッと目の前の霧が晴れて消えるように、何事もなくお昼ご飯を友人と食べて次の日には発表のことなど忘れていたと思います。

 私の場合、パニック障害を併発し、その緊張が常に続いている状態(予期不安)と言われました。また、当時その緊張の理由が漠然としていた(病気に対しての理解や知識がなかった)ために、何をすれば治まるのかがわかりませんでした。

 そのため、ご飯は美味しく食べることが出来ず、リラックスできるはずの自宅でもソワソワとしていました。大好きだったお風呂も、入浴中に何か起こるのではという不安から、体だけはお風呂場で、それ以外は冬場でも洗面台で洗っていました。

 

 また、私は電車の中で具合が悪くなってしまったため、その経験が強く体に影響を与えてしまい、当初は電車を見ることすら嫌になってしまいました。そして特に、電車に乗る事、すぐに出られない空間(病院の待合、美容室、コンビニなどでの並び待ち)、換気が悪い空間(デパート、地下)などに行くことが出来ませんでした。

 そこへ行く事を考えるだけで憂鬱で、また発作が起こるのではないかと考えてしまって外に出られず、実際にそこへ行くと手のしびれ・震え、心臓がドキドキ(音が聞こえるレベル)として、息苦しくなり、倒れ込みそうになります。

 

 
その状態を少しでも良くするためとった行動

辛い状態が続き、自信はなくなり、何も出来ないという日々を送っていました。前の記事でも書いたように、自分で何かを読んだりすることが怖く、何かあったら薬を飲んで落ち着かせる。それ以外は自分が安全であると思っている場所で安全なことしかしないという行動を続けていました。

 ですが何かアクションを起こし前に進み、現状を良くしたいという気持ちもありました。そして、心療内科で相談をし、行動療法を取り入れ始めました。

 私が行った行動療法では、

あえて自分が苦手である場所に行き、その場所は自分にとって恐怖を感じる必要がないと再認識させるという療法でした。

 脳が間違って認識していることを実際にそこへ行き、大丈夫だよと教えていくことで、そこへ行くことに対する抵抗や不安をなくしていく行動でした。

 正直この行動は、「なんでこんな思いをしなければならないのか」と医者を責めたくなるぐらい、私にとって辛く、苦しいことでした。

 はじめは、家を出るのも怖かったので、母と共に20メートルくらい家の前を歩いてUターンして帰る。その次もそれと同じことをしてみる。慣れたら、距離を伸ばしてみたり、一人でいってみたり。調子がいい時と悪い時で、いける距離も変わりましたが、安全であると思っている狭い家の部屋でなく、外を歩くことでエクスポージャー(恐怖体験)になります。また、散歩は体にとても良い影響を与えてくれます(日光による幸せホルモン:セロトニンなど)。

 そして、電車も最初は一駅だけ乗ってみたり、帰りは歩いて帰ってきたりと、徐々に自分に負荷をかけていき、挑戦する前は薬を飲んでから行く。慣れたら飲まないで行ってみるなどその日の調子に合わせて挑戦を続けました。

 私がしんどくなりやすいのは低気圧や湿気がひどい、梅雨のシーズンなどで、この時期は自律神経が乱れやすいと言われています。昨日は調子が良かったのに今日はやる気がでず何も出来ない日は、低気圧のせいにして自分を許してあげたりしていました。

 

 

また、一番初歩的なことなのかもしれませんが、腹式呼吸を取り入れました。発作の前兆や発作中は、息が出来ないような感覚になります。その時は、上手く呼吸が出来ていないため、呼吸が短く浅くなってしまっています。その時に一生懸命息を吸おうとするのではなく、ゆっくりと長くお腹から息を吐くことで、吐いた分の空気を新鮮な空気として体に取り込むことが出来ます。

 他にも緊張したり、発作が仮に起きた場合には冷たい水(飲み物)を飲んだり、体に冷たい水をあててみたりすると落ち着きます。私自身一番は、信頼がおける人に「大丈夫だよ」と声をかけてもらい、あわよくば背中をさすって貰えればいいのですが(笑)。一人の時にしんどくなる時もあると思います。その時は、焦らずに深呼吸をして、自分に大丈夫だよと声をかけて落ち着かせています。

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最後に

 私はこの病気になった後、どうしたら昔の自分に戻れるのかを永遠に考えていました。しかし、上手くいかない自分を何度責めても、結局それで前に進むことはありませんでした。病気になったことは誰のせいにもできません。

 時間はかかりましたが、今の自分を受け入れて、今の自分を許容するという思考へ変わっていった頃に徐々に薬の量も減り、今では薬はお守りとして携帯しています。

 何度も挫折をし、自信がついては失いの繰り返しではありましたが、今では心療内科に通わず、薬も飲んでいません。今でも出来ないことは多く、苦手な場所や空間などもたくさんあります。ですが、この2年間で自分と向き合い費やした時間は、新しい自分の考え方や成長に大きく繋がったと思います。このブログを通じて、誰かの役に少しでもなれたらなという思いと、社会との繋がりを取り戻すためにという理由で自分を受け入れてくれた「まめの樹」への感謝を込めて投稿させていただいていました。

 当時の自分ではこのような記事を見つけても怖くて閲覧できていなかったと思います。同じような辛い状態でこの記事を読まれている方は、前に進もうとしている強い人だと思います。

生きていれば、「なんだか上手くいかないなあ」と思う日が続くことがあります。私は、そんな時は立ち止まったりして、今まで自分がしてきたことを振り返り、「大丈夫だよ」と言い聞かせてます。

 

だから「あなたも大丈夫」です。

 

過去の苦しい経験は変える事は出来ませんが、今の自分を少しでも幸せな状態にしてあげることが、過去を受け入れて許容できることに繋がるのではないでしょうか。

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第一話『バセドウ病発症編』から読む

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